資産運用向けの投資商品をご紹介!それぞれのメリット・デメリットも解説
NISAの登場以降、日本でも投資による資産運用への注目は飛躍的に高まってきました。本記事では、資産運用に適した投資商品を紹介して、それぞれのメリット・デメリットを解説いたします
資産運用のための投資とは?
まず資産運用のための投資について詳しく解説いたします。資産運用というのは「お金を動かして資産を増やす」行為のことで、お金をに留めておく「貯金」とは異なる概念です。
お金を銀行に預けるのも厳密に言えば資産運用です。銀行に預けておけば、年間で「利息」が付きますので、一応は資産を増やす行為と言えるでしょう。しかし、日本の銀行の利息は現代においては微々たるものなので実質的には「貯金」と一緒です。
そのため、日本において資産運用とは「お金を投資向きの金融商品に変える」ことを指します。以降で投資向きの金融商品を一つ一つ解説していきます。
資産運用向けの投資商品①「株」
株とは、企業が資金集めのために発行する「株式」のことを指します。株の購入者はその企業の経営権の一部を保有することとなり、実質的に「経営者」の一人となることができます。
株取引をするユーザーは、購入してから数時間〜数日という短い期間で売却する「投機家」も多いのですが、今回はあくまでも資産運用のための投資なので少なくとも「1年以上は保有する」ことを前提とした株式投資のメリット・デメリットを以降でご紹介します。
株のメリット
企業から分配金が支払われる
キャピタルゲインによる利益が出せる
インターネットから気軽に買える
大きな利益を出せる
株のメリットは保有しているだけで企業から支払われる分配金があります。このように投資商品を保有しているだけで得られる報酬を「インカムゲイン」と言います。
さらに、株は「安く買って高く売る」ことで生じる売買差益による利益も得やすく、これを「キャピタルゲイン」と称します。ほとんどの金融商品でこのキャピタルゲインによる利益が狙えますが、株は価格変動率が高いのでその利益も大きく、インターネットから気軽に売買できます。
このように気軽に買えて、それでいてインカムゲインとキャピタルゲイン両方が得られるというメリットがあります。
株のデメリット
倒産リスクがある
キャピタルゲインによる損失
株は、企業に直接投資するためその企業が倒産してしまえばその価値は0になります。基本的に株式投資は上場企業の株を買うのが一般的ですが、それでも保有している株の会社が倒産してしまい大損してしまう例は少なくありません。
また、倒産までいかなくても業績悪化による株価が暴落することはよくあります。その場合は、倒産による大損失を避けるために売却せざる得ないこともありますが、キャピタルゲインによる損失は免れません。
資産運用向けの投資商品②「外貨」
外貨投資とは「日本円をドルやユーロなどの海外の通貨に換金する」投資方法です。為替市場も株のように想定的な価格が変動するので、海外のお金も投資向けの商品として定着しています。
外貨投資には、銀行で海外口座を開設する通常の「外貨預金」と、証拠金を担保に会社の資金を用いて取引する「FX投資」があります。以降で紹介するのは、どちらであっても生じるメリット・デメリットです。
外貨のメリット
倒産リスクが無い
日本の銀行より利息が高い
価格の変動が安定している
キャピタルゲインによる利益が出せる
通貨は国が発行しているので、株のように倒産して価値が0になってしまう可能性はありません。ただし、あくまでもアメリカやヨーロッパなどの「先進国」の場合に限ってです。
発展途上国の通貨は、場合によっては価値がほぼ無くなることもあるので注意しましょう。
さらに、例えばドルの場合は利息によるインカムゲインが年間0.5%と、日本の銀行よりも遥かに高いです。そして、キャピタルゲインも狙えますが、比較的価格変動は穏やかなのでリスクはそれほど高くありません。
外貨預金の場合は銀行で手続きする必要がありますが、FX投資なら全てオンラインで手続きできるので気軽に始めることも可能です。
外貨のデメリット
キャピタルゲインによる損失
世界情勢に左右される
株と同じく外貨投資もキャピタルゲインによる損失はあります。その変動率は比較的穏やかですが、大きく動く要因となるのが「世界情勢」に関するニュースです。
例えばテロ攻撃などの大規模な事件や、大きな地震などの天災で、被害を受けた国の通貨が暴落した例は少なくありません。これらは突発的な事件なので、予防策を講じておくのはほぼ不可能でしょう。
さらに大統領選挙や国全体の景気悪化など、アメリカの経済動向に関わるニュースにも大きな動きをみせることがあります。
資産運用向けの投資商品③「投資信託」
投資信託は、ファンドと呼ばれる「投資のプロ集団」に自分の資金を預けて運用してもらう方法のことです。ファンドに資金を預けて、運用してでた利益を受け取るという仕組みです。
一口にファンドといっても、株に投資するタイプのファンドや、不動産に投資するタイプなど様々で、どのような運用スタイルなのかはファンドによって違います。そのため、投資信託を選ぶときはファンドの運用方針をよく調べておくようにしましょう。
投資信託のメリット
プロに運用してもらえる
インターネットから気軽に買える
様々な投資対象を選べる
最大のメリットといっても過言でないのが「プロに運用してもらえる」ことでしょう。投資で利益を出すには、どれをとっても専門的な知識を要しますので、「投資に興味はあるけど自分でやる気にはなれない」という方に向いています。
そして、株と同じく証券会社から購入できるので、インターネットから気軽に買うことも可能です。それでいて、投資対象もファンドのタイプによって違うので、自分が投資したい投資対象を扱うファンドを選ぶだけで良いという魅力があります。
例えば、不動産投資は本来なら不動産を購入するという多大なリスクと手間がかかりますが、投資信託には不動産に投資して運用するファンドも存在しますので、不動産投資も手間いらずです。
投資信託のデメリット
手数料がかかる
元本は保証されない
ファンドもボランティアで運用している訳ではないので、当然ながら「運用手数料」がかかります。手数料は運用してでた利益から徴収されるので、自分で運用するよりも得られる利益は少なくなります。
また、基本的に投資というのは元本割れするリスクがあるもので、株や外貨投資を始める方はだいたいそのことを理解した上で投資するのですが、投資信託においては元本割れリスクがあることを知らずに始める方が少なくありません。
投資のプロが運用するということで、損失の責任もとってもらえると思われている節が投資信託にはあるようです。しかし、投資信託であっても「元本保証」は存在しません。
資産運用系 投資商品 まとめ
上記3つの他にも、不動産や債券、仮想通貨など様々な投資向け商品はあります。今回は比較的メジャーで気軽に購入でき、初心者でも挑戦しやすいものをご紹介しました。
前述の通り、どの商品でもメリット・デメリットが存在するのもので、大きな利益を出せる可能性は十分にありますが、損失をだすリスクからも逃れられません。
投資をするなら必ず「余剰資金」で行い、十分な下調べをして自分に合った投資スタイルを確立させましょう。