今回は、毎月安定した収入を得るためのマイニング講座を行います。
2017年12月頃より仮想通貨に対する世間の注目度は一気に高まり、採掘を行って不労所得を得る方法も多くの方の耳に入りました。それに伴ってマイニング環境も劇的に変化し、並みの方法では利益獲得が難しくなっています。
では、マイニングでしっかりと利益を得る方法はないものでしょうか? 今回は、その方策について詳しく解説していきます。
コンテンツ目次
仮想通貨マイニングでどれくらい儲かる?
仮想通貨(Bitcoin)マイニングはパソコンや専用機材に自動的に計算処理を行わせることで、定期的に収入を得る方法です。ご自身が会社に働きに出かけたり、他の作業をしていても機会が自動処理を行ってくれるため、事実上の不労所得が可能となります。
しかし、現実はそう甘くありません。
2017年12月頃から仮想通貨の注目度は一気に高まり、採掘を行う人の数も増えました。現在は競争者乱立の状態で、それだけ利益を出すのは難しくなるでしょう。
マイニングは単純に報酬を得たから儲かったというわけではなく、そこから設備代や電気料金など様々なコストを差し引き最終的な利益を出します。そのため、競争者が多いと、コストは変わらず報酬額だけどんどん減っていくため、結果的に赤字に陥ってしまう恐れもあるのです。
では、仮想通貨マイニングでは一体どれくらい儲かるのでしょうか?
Bitcoin採掘シミュレーション
Bitcoinの採掘によって一体どれくらいの利益がでるのか? まず把握しておきたいことは、マイニングによって大金を得るのは難しいということ。採掘はコンピュータによる自動処理のため、基本的に誰でも参加できます。
参加するための障壁が低いほど競争者が高まりますので、当然1人辺りの報酬は低いのが現状です。そのため、仮想通貨売買のように一発で大きな利益を狙うというよりも、毎月コツコツと少額を積み重ねて大きくしていく方法がメインとなります。
電気代の安い中国で巨額設備投資を行って豊富な利潤を求める方法もありますが、それにもよっぽどの元手資金が必要です。
ただし、コツさえ掴めば不労所得が可能になること、そして通貨価値の高まりによって長期的に大きな利益に化ける可能性など、マイニングによる旨味は見逃せません。
では、実際Bitcoinのマイニングを行って1日にどれくらい利益が出るか計算してみました。使用するソフトは、家庭用PCを持っているだけで初心者にも簡単にできる「MinerGate」です。
1日24時間フルでパソコンを動かし、MinerGateにマシンパワーを提供します。この間は何もする必要はありません。最終的に1日で受け取ったBitcoinは0.00002BTCでした。もちろん採掘量は日によって上下するので、2018年7月の環境ではおおよそこの程度となります。
2018年7月7日時点のBitcoin価格は、1BTC=726,926円なので約14.5円の報酬額です。MinerGateは簡単なだけあって報酬額も低いですね。また、基軸通貨であるBitcoinは競争環境も激しく、数年前のように多くの報酬を期待できなくなりました。
これを1か月行ったとして約435円の報酬、ノートPC程度のCPUであれば24時間フル稼働でも電気代は120円ほどです。その結果、単純に「報酬-電気代」を計算すると残った315円が利益となります。
「たったこれだけ?」と思う方も多いのではないでしょうか? そう、たったのこれだけです。これが現実、それだけ環境が厳しくなっているということです。
ですが、マイニングも方法を変えることで劇的に報酬額を高めることができます。その方法をこれからお伝えしていきましょう。
仮想通貨マイニングの種類
仮想通貨のマイニングには3つの種類があります。採掘を始めたいという方は、まず以下の3つをそれぞれ見比べてみることをおすすめします。
・ソロマイニング
・クラウドマイニング
・マイニングプール
それぞれのマイニング方法は長所や短所がはっきりと分かれています。ざっくりと言えば、ソロマイニングほどハイリスクハイリターン、マイニングプールほどローリスクローリターンです(クラウドマイニングは中間くらい)。
また、仮想通貨マイニングは市場の取引規模や実勢価格に強い影響を受けます。たとえ数年前に標準的だった方法でも、現在は廃れて利益を出すのが難しいということもあるのです。
そのため、各採掘方法をしっかりと把握し、これからの時代に沿ったものを取り入れましょう。
ソロマイニング
ソロマイニングは文字通り、「1人で」採掘を行うことです。つまり、機材を揃えたり、設定を調整したり、マイニングの指示を出すのもご自身となります。個人の運用方法によって結果が大きく異なる性質を持つため、収支表など現状を把握して改善していくことが欠かせません。
ソロマイニングでは主に自宅のパソコンを利用することが多いです。一般的なPCに導入されているCPUでも理論上は可能ですが、競争者が激しい昨今でCPUマイニングを行うのは無謀です。
より処理能力の高いGPUを使って採掘を行うこともできますが、Bitcoinを始め主要通貨では、取引量に処理能力が追い付かない状態が続いています。
そこで生み出されたのがASICです。ASICは仮想通貨のマイニング専用に作られた特殊な演算装置のこと。採掘機能だけに限定されている分、その処理性能はCPUやGPUの比ではありません。
最近ではASICを使ったマイニングが盛んに行われていますが、初期投資に20~25万円ほど必要ということもあり、しっかりと利益シミュレーションを行うことが大切です。
クラウドマイニング
クラウドマイニングは、採掘作業を完全に業者に委託する方法です。ご自身で機材を揃える必要がないため、ソロマイニングに比べてリスクは抑えられるものの、業者の倒産リスクやいつでも委託できるわけではないなど危険性も指摘されます。
その企業の保有する機材の量に応じて委託できるかが決まるのです。人気があって注文が殺到した銘柄などは既に売り切れになっている場合もあります。
クラウドマイニングは通貨価値の上下動の影響を強く受けます。コストは業者との契約料金が主となるので、基本的に今後の通貨価値上昇による利益確定が前提です。
マイニングプール
マイニングプールは3種類の中でも最も手軽に採掘が始められることから、最近実用事例が増えています。機材やオプション設備などはご自身で揃える必要があるものの、マイニングツールは業者が提供してくれるのです。
また、ASICなど高額な機器を用意する必要もなく、ご家庭のPCやスマホからでも気軽に参加できるメリットがあります。
その代わり、簡単に始められる分、競争者も激しくなってきており、業者から受け取る報酬額も知れています。3種類のマイニング方法の中でもローリスクローリターンと言われる所以です。
マイニング機材・業者・ソフト比較
マイニングの種類について理解したところで、今度は実際に業者やソフト、機材などを見比べていきましょう。
クラウドマイニング業者比較
名称 | 契約期間 | 対応通貨 | 基本契約料 | メンテナンス料金 |
GenesisMining | 2年間 | BTC、LTC、ETH、DASH、XMR、ZEC | BTC:179ドル (1,000GH/s) | 契約により変動 |
HashFlare | 1年間 | BTC、ETH、DASH、ZEC | BTC:2.2ドル (10GH/s) | 0.0035ドル (24時間) |
Bitcoin.com | 1年間 永久 | BCH | 1年:1,498ドル (2TH/s) | 0.56ドル (24時間) |
マイニングプール業者比較
名称 | 特徴 | 日本語対応 | 登録のしやすさ (低・中・高) | サーバー安定性 (低・中・高) |
MinerGate | 通貨選択可能、スマホ対応 | 無 | 中 | 高 |
ethermine | イーサリアム最大シェア獲得、ウォレットアドレスのみで利用可 | 無 | 中 | 中 |
dwarfpool | 最低送金額低額、手数料不要、ユーザー登録不要 | 無 | 高 | 高 |
VIP Pool | モナコイン専用、MONAの採掘シェアトップ | 有 | 中 | 中 |
Bitcoin採掘(マイニング)のまとめ
今回は、Bitcoinのマイニングに関する記事を紹介しました。
ひと昔前であれば、家庭用PCのCPUで、なおかつBitcoinであっても十分な利益を得ることができました。しかし、現在は一攫千金を狙った猛者が市場に集中し、なかなか普通の方法では潤沢な報酬は期待できません。
今回紹介した採掘の種類、そして業者やソフト、機材などをしっかりと選別することが重要です。日本に住んでいる人であれば電気代のコストを下げるのは難しいため、報酬額アップに集中して工夫する必要があるでしょう。
ただし、一度コツを掴みさえすれば、しばらくの間は不労所得で収入を得ることができ、なおかつ保有しておくことで後の値上がりを期待することも可能です。収支のバランスをしっかりと考慮し、ぜひとも最適な採掘方法を見つけてみてください。